なぜ浮遊霊になってしまうのか?

守護霊さまが私たちを守り導いてくれる存在であるのに対し、この世界には「未成仏霊」と呼ばれる「浮遊霊」も存在しています。 

未成仏霊はその名の通り、「成仏できていない=霊界へ戻ることのできない」魂で、 この地上界を彷徨い続けている霊のことです。

こうした浮遊霊の中でも特に波長の低い邪悪な感情に囚われてしまった霊のことを「悪霊」と呼びます。

浮遊霊はエネルギーの波長がとても低く、死後、肉体を脱ぎ捨てても霊界に戻ることができず、かといって地上界で過ごすための肉体も失っており、霊界と地上界の狭 間を彷徨い続けているのです。 

ではなぜ、浮遊霊となり、霊界に赴くことができなかったのでしょうか。

それはエネルギーの波長と関係があります。

エネルギーの波長が低い要因には、肉体を得て暮らしていくがゆえに生じた「欲望」 があげられます。

欲望には様々なものがありますが、その欲望が過度になればなるほど、エネルギーは重くなります。

たとえば、より多くの富がほしいと願い、その欲望に歯止めがきかなくなり、その実現のために他人を犠牲にしたり傷つけたりすることによって、エネルギーは重くなり、魂の波長を下げることになります。

またエネルギーが重くなるのに比例して欲望も際限なく大きくなり、そこから執着も生じます。

執着が強ければ強いほど人間界の 生に固執してしまい、死後、肉体がなくなっても、執着という重いエネルギーに縛られます。

霊界へと戻ることができなくなり、いわゆる成仏することができなくなります。

こうして地上界と霊界の狭間に浮遊するエネルギーの重い霊は、同じような波長を持つ人間の肉体を探し求め、その肉体に入ろうとします。 

憑依のしくみ 

エネルギーを重くする人間の欲望は、それが過度になると多くのネガティブな感情を生み出します。

私はこれらのネガティブな感情を総称して「恐れ」と呼んでいます。 

怒り、妬み、嫉妬、不安、恨み、ひがみ、喪失感、恐怖、悲しみ、嫌悪、依存心、 支配、自己顕示欲、執着、囚われ、憎しみなど。

あげると人間の持つネガティブな感情はきりなくあると思います。

これらの感情は恐れが元になっています。

自分が欲 しているものを得られないかもしれない、苦労して手に入れたものを失うかもしれない、などといった恐れの感情がその背景にあります。

 恐れが強いとエネルギーが重くなり、波長をどんどん下げることで浮遊霊と同調し てしまい、「憑依」が起きるのです。

浮遊霊が人間の体に入り込むことができるのは、エネルギー質量が人間と近いからです。

浮遊霊が持つ波長と、「人間」の強い欲望(恐れの気持ち)が生み出す波長は同レベルであるため同調してしまうのです。 

「波長の法則」というのですが、「恐れ」がある時は同じような恐れを持つ人や状況を引き寄せやすくなります。

様々な思考や情報の解釈の仕方、生き方そのものにも 悪影響を及ぼします。

浮遊霊と同調して、自分自身の思考だと思っていることすら、 浮遊霊にそのように思わされている、ということもあるのです。

さらに、最悪の場合 は浮遊霊が肉体に入り込む、いわゆる「憑依」に陥ります。

除霊があまり効果的でない本当の理由 

「除霊」は、浮遊霊が取り付いてしまった肉体から、その霊を追い出すことです。

憑依されているから除霊したほうがいいかというと、除霊してもあまりその効力が維持できないケースが多いのが実情です。

自分自身のエネルギーの波長が下がっているために、浮遊霊と同調し、憑依現象が起こっているので、いくら除霊しても自分のエネルギー波長が上がらないことには、またすぐに憑依されてしまうからです。

一番効果的な除霊は、自分自身の心持ちを変えることです。

 前向きな気持ちと行動力で、自分の人生を切り開こうとする心構えにより、エネル ギーの波長を上げていくのです。

浮遊霊と同調しないエネルギーになれば、自然と浮遊霊は出て行き、それ以上の憑依は起こらなくなります。 

「降霊」という言葉を耳にすることがあると思います。

降霊とは肉体に自分自身以外の霊が入り込むことをいいます。

そして、ここで覚えておいていただきたいのは、あくまでも私たち人間の肉体に同調するのは、エネルギーが重く低い波長を持つ「浮遊霊」なのだということです。

エネルギーの高い霊界の存在(高級霊や故人の霊)などは、エネルギーの重い人間の肉体に入ることは絶対にできません。

人間の体に入り込み、とある故人を装っているのであれば、それは本当にその故人の霊ではなく、霊界へ戻れない低級霊(浮遊霊) がいたずらでその故人の振りをしている可能性が高い、ということです。

いわゆる霊能者が守護霊さまや故人とコンタクトを取る場合も、霊能者といえども肉体を持つ人間です。

自分の体に守護霊や故人のような高いエネルギーの霊を降霊させることはできません。

自分の肉体を明け渡してしまう「降霊」を行っている場合は、降霊しているのは人 間の体に入り込むことができる低級霊です。

つまり「降霊」とは一時的な「憑依」にすぎません。

こうした低級霊から受け取るメッセージは、私たちに真の希望をもたらすことはなく、むしろ恐れに追い込むことが多いと思います。

私たちを見守ってくれている霊的な存在(守護霊さまや故人)とコンタクトを取るためには、「メンタルミディアムシップ」という方法を用います。

メンタルミディアムシップでは自分の肉体を低級霊などに明け渡すことはなく、クリアに意識を保った状態で霊界にいる霊的存在とコンタクトを取っていきます。

こうして受け取ったメッセージは、愛に溢れたもので、私たちを怯えさせたり、恐がらせ たりするようなものでは決してないのです。 

守護霊さまは愛に満ちている 

「霊」と聞けば「恐い」というイメージを持たれている方が多いと思います。

たしかに、エネルギーの低い浮遊霊、とりわけ悪霊と呼ばれるような霊は私たちに恐怖をもたらすものです。

しかし、そのような霊は霊界にも戻れず、人間でいることもできず、霊界と人間界とのはざまを彷徨う状態であり、本来の霊そのものの姿ではありません。

私たちが恐れの気持ちから作り出したものであるため、限りなく人間の欲望に近いものなのです。

 一方、本来の霊は恐れる存在ではなく、愛に溢れる存在です。私たちが認識している「守護霊」こそが、本当の霊の姿なのです。

霊界での同じグループソウルの一員として共に学び成長していく、自分の分身でもある魂、この人間界で共に愛し合い学び合った大切な人の魂。

守護霊さまは愛情深く私たちを見守り続けてくれ、時には間違った方向に進まないようにメッセージを送り続けてくれる、愛に溢れた存在なのです。

 

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