愛するペットを亡くしたとき
故人は、残された者を、生前よりも深い愛情で見守り続けてくれます。
それは人間だけに言えることではなく、ペットの場合にも言えることです。
私は今まで、多くのペットたちとも交信を取ってきましたが、共通して言えることがあります。
我が子のように愛するペットを亡くされた場合、悲しみは大きく、
「本当は、また可愛いペットを飼いたいのだけど、もう二度とあんなつらい思いをしたくないから、ペットは飼わない」
「亡くなった子(ペット)に申し訳なくて、新しい子は飼えない」と言われます。
しかし、亡くなったペットたちは、飼い主であるママやパパの幸せを願っています。
実は、新たにペットを飼って、楽しく笑顔で暮らしてほしいと願っているのです。
亡くなった子(ペット)に「申し訳ない」という気持ちで、新たなペットを飼わないということであれば、それは亡きペットにとっては悲しいこと。
新たな家族を迎え、飼い主であるママとパパの悲しみも和らぎ、笑顔で過ごすことこそが、亡くなったペットの供養と成仏につながるのです。
また、ペットを亡くされた悲しみから、お骨をご先祖様の仏壇に収めたり、 ペットの仏壇を作ったりして、納骨しないでずっと近くに置いている場合があります。
そして、いつもそばにあるゆえ、そのお骨に悲しみの気持ちを向けてしまっているケースも多く見受けます。
悲しいことに、そうしたペットのほとんどは、飼い主さんのことが心配で、きちんと成仏できていないのです。
亡き愛するペットの幸せを願うのであれば、悲しみの思いを引きずり続けるのではなく、良き思い出として、
「楽しい思い出をありがとう」という気持ちを表すことが何よりも大切です。