守護霊さまは人生の伴走者

そもそも霊とは何か

人として生きる魂は、人間という肉体を身につけ生まれてから、一般的に言葉が話せるようになる頃までには、魂が持つ霊界や前世などの記憶の多くは閉ざされてしまいます。

これは私たちが、何を課題とし、何を学ぶべきかを、予めすべてわかった状態で人生を送ってしまうと、本当の学びや気づきが得られないからです。

霊的な記憶や力を失った中でも正しい行動を選択する必要があるからです。

一方で守護霊となった魂は、人間としての肉体に覆われていないので、霊的な能力を保ったままでいます。

グループソウル内で互いにいくつもの前世を共有していますし、魂が人間界に降りてくる前に、一緒に学ばなければならない課題について話し合ってもいます。

守護霊さまは、一緒に人として地上界へ降り立った魂がどのように地上人生を生きるべきか、どのような課題を解消するべきなのかをすべて把握しているのです。

守護霊さまは私たちが地上界での生活で過ちを犯しそうな時は何かしらのサインを送り続けてくれ、軌道修正を促してくれます。

これはちょうど視覚障害者の方が行う「ブラインドマラソン」と似ています。

地上界で人間として人生を送る私たちはマラソンランナーで、守護霊さまはサポートしてくれる伴走者のような存在と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

人生の伴走者である守護霊さまは、私たちが道を外れそうな時や、危険が迫っている時に合図を送ってくれるのです。 

また一人の人間をサポートする守護霊さまは一人ではありません。

守護霊さまには大きく つの役割があり、「主護霊」「指導霊」「支配霊」「補助霊」 とでもいうべき役割をそれぞれ異なる霊が分担しています。

いくつかの役割を担っているつの霊のその総称が「守護霊」と呼ばれています。

伴走し霊界に導く「主護霊」 ── あ な た の 守 護 霊 1 

通常、誰にでも必ず付いて見守ってくれているのは「主護霊」というべき霊です。

必ずどのような人間にも一人存在していて、私たちのこの地上人生を見守り続け、 死を迎えこの地上人生を終わる時には霊界へと導いてくれる存在です。

主護霊としての役割は、魂が前世から持ち越してきたカルマやこの地上人生での課 題を理解した上で、私たちを「愛」でずっと見守り続け、魂の成長を促すことです。 

才能を伸ばす「指導霊」 ── あ な た の 守 護 霊 2 

専門分野の指導をする霊のことを「指導霊」といいます。

人生の課題を果たしていく中で専門的な才能や職業を極める必要がある時に、その手助けをしてくれます。例えば画家を目指すなら、以前に画家としての人生を送った 経験のある霊が、音楽家を目指すなら、音楽家としてその道に生きた経験のある霊が 力を貸してくれます。 

指導霊はその人の成長や進路、目指す目的が変わった時などは途中で入れ替わる場合もあります。

例えば、最初は画家を目指していたけれども、画家として作品を描くのではなく絵画の指導をしたいと考え、進路を変更した場合には、人を教え育てることに経験がある指導霊にバトンタッチするのです。

この時私たちは、目標に向かい自分自身で努力することが最も大切です。

努力をすることで、その目標に適した守護霊さまを迎え入れることができるようになるの です。 

出会いをもたらす「支配霊」 ── あ な た の 守 護 霊 3 

人生の中で大きな影響を与えてくれる人と出会いの縁を結び付けてくれるのが「支配霊」です。

私たちが生きている時には、さまざまな転機や環境の変化などが起こりますが、支配霊には、自分自身の課題や学びにふさわしい出会いや、出来事をコントロールする役割があります。

パートナーとの出会い、人との出会いの時期、対人関係、新たな環境、転職、引っ越しなど、あらゆる変化に対応しながらコントロールしてくれます。

一生懸命に生きている人間を、その学びや生き方に最適な環境に導いてくれ、魂の成長を促してくれる存在です。

あった ── 4 

生前に血縁関係のあった魂を「補助霊」といいます。

いわゆる「おじいちゃん、おばあちゃんが守護霊ですよ」と言われる場合があるかと思いますが、これが実は守護霊さまの中の「補助霊」という位置づけなのです。

他の守護霊さまと異なり、地上界での関係を活かしてサポートする役割があります。

前にも述べましたが、実は、この地上界での家族や近しい身内の魂には、霊界で同じグループソウルに属している魂はいません。

霊界では違うグループソウルに属しています。

もし同じグループソウルのメンバーが地上界でも家族や身近な存在になるとどうなるでしょう。

同じグループソウルのメンバーは自分自身の魂の分身でもあるので、互いに魂の学びを得ることができなくなります。

違うグループソウルのメンバー同士が 地上界で家族になれば、成長段階が異なる魂が家族となり、それぞれに様々な葛藤、 苦難、愛などを経験し合うことができ、それによって切磋琢磨しながらお互いの魂が 成長していくことができます。

魂の成長のためには、異なるグループソウルのメンバーとの係わりが不可欠ですので、同じグループソウルのメンバーと地上界で深く係わり合うことはほとんどないの です。

一方で守護霊さまは原則的には同じグループソウル内の魂です。

ですから地上界で身内だった方が、その死後に守護霊さまになることは基本的にはないのです。

ただし、その人の人生を導く上で人間界での関係性が必要な場合には、亡くなった身内の方が付いて成長を見守ってくれます。

これが補助霊の役割です。

補助霊は他の守護霊さまと比べると、現在、人生を送っている人間界での結びつきが強い霊なので、より身近に感じることが多いかもしれません。

「私には亡くなった祖母が守護霊として付いている」と感じるようなケースが多いのはこうしたことが理由ですが、それは本来の守護霊さまの役割とは若干異なるものとなります。 

 

人は肉体をまとうことで、 霊的な能力が閉ざされる 

「あなたに付いている守護霊さまは、天使であったり、マリアさまや龍神である」などと言われたことがある方がいるかもしれません。

しかし、魂はそもそもエネルギーで、特定の姿形があるわけではありません。

守護霊さまが実際にマリアさまや天使、 龍神であるということではなく、守護霊さまが、その人の信じているものを媒体として(姿を変えて)メッセージを送ってくる場合もあるので、そのように誤解することがあるのでしょう。

また「守護霊さま」というと神のような存在、と思われている方も多いかもしれません。

そのため、同じグループソウルの仲間でもあり自分の分身でもあるということに疑問を持たれる方もいるでしょう。

「守護霊さま」は自分を見守ってくれている存在なのだから、当然、自分よりも高次な存在であるべきだ、と思うのも無理はありません。

守護霊さまをマリアさまや竜神などに重ね合わせるのは、そうした気持ちの表われです。 

 私たちの魂は霊界にいる時はとても高いエネルギーを放っています。

しかし、この地上界に人として生まれ、肉体という衣服をまとった時点で、物質的な質量エネル ギーがとても重くなり、本来の霊的な感覚、高い波長、霊的な能力のほとんどが、 この重い質量エネルギーにより閉ざされてしまいます。

霊界はとても質量の軽い高次な波長の世界です。

光の世界ともいわれ、また霊界の中でも下層から上層に行くにつれて、その光はより強烈に放たれます。

一方、この地上界はとても質量の重い低い次元であるため、通常は肉体のない霊界の次元からは遮断されています。

そのため、魂が本来持つ、霊的能力もこの地上界においては閉ざされてしまうのです。

むしろ魂の学びのために霊的能力を持たないことが必要なのです。

一方で守護霊さまは肉体を持たない高次の存在のままなので、霊的能力が閉ざされ ていません。

だから同じグループソウルのメンバーであっても、霊的存在として私たちを見守り導くことができるのです。 

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